【はじめてのプレゼン】プレゼンは何かと似ている?

【1】はじめてのチャレンジ

突然ですが、ここはとある外資系IT企業のオフィス、夕方近くになり賑わっています。ディレクターの山瀬さんがメンバーの保志野さんに話しかけています。保志野さん、今日は思わぬチャレンジが待っている様子…

「おう、ちょうど良かった。保志野、こんどの入札のプレゼン、おまえがしゃべってくれないか」
「え、俺っすか。は、はい。…デビュー戦になりますが、だれにサポートをもらえばいいですかね。」
「お、そうだっけ?じゃあ、姫奈マネージャにもらえ。…彼女はちょうど明日、イベントで講演の登壇があるから、まずはそれを見たらどうだ」
「わかりました。九段下でしたっけ」
「竹橋だったか?ともかく行ってこい」

というわけで、ディレクターの山背にもらった指示で、突然プレゼンデビューをすることになった保志野旬さん。ひそかにねらっている次のマネージャ候補になるためには、チームリーダーのなかで自分が最優秀とアピールしなければなりません。

【2】保志野さんのひとり言

さりげなく、しかし初めてなので思わずすかさずサポートをもらっておいたのはよかったな。
しかし…、姫奈Mは。彼女は外資系が長いしプレゼンがまるでジョブズのように決まっている… とてもとてもまねするなんて考えられない。

ともかく、どこをどう参考にすればいいかすら分からないのだから、誰か、ほかに助けてくれる人を探さなければならない… ともかく自分で考えてみるか。

【3】提案書の精、ひそかにあらわる

もしかしたら、いままさにこのような体験をしている方もいるかもしれませんね。おっと、私は提案書の精です。何、かっこわるいって?まあまあ…たまにこちらに登場させてくださいませ。

はじめて人前に立つ役割を仰せつかると、たいてい、いろんな方が親切にも、自分らしさを出せ、大きな声で堂々と、準備100%、練習しろ等々、実に多くのアドバイスをくださるものです。
しかし、自分の心の中では、案外ノミの心臓で、頭で分かったつもりのアドバイスがちっとも入ってこないのが現実かもしれません。

実は保志野さんは、提案書のライター、提案書をつくる仕事をやっています。いい腕なんですよ。裏方だから表舞台は苦手だろう、もう自爆だ、ですって? いえいえ。なにも外資系の外国人的アピールや、プロの講演者のような話はいりません。ただ1つのポイントを押さえれば…

【4】プレゼンテーションの作り方を解説

入札の際に回答提案書を提出すると、その後顧客担当チームに対してプレゼンテーションの時間が与えられます。

保志野さんはもともとビジネス文書やWebなどのマニュアルを書くライター出身です。お得意の、執筆で内容を整理してから、作成した文書をプレゼンテーション用に変更するのがもっとも分かりやすくなりそうですね。
そうはいっても面倒な作業には変わらないかも…汗 と思っている方。やることは以下のとおりです。

 ・プレゼンの聴衆を確認する
 ・提案書の提出後、強調するべきポイントを確認する
 ・全体の流れを変更して提案書をプレゼンテーションに変更する
 ・テキストサイズは大きく、文字数は少なく
 ・見た目のデザインを投影したときに見やすくする

さて、わかりましたね。あとはスケジュールと作業担当者を調整して、…
保志野「あれ、結局プレゼンも、提案書と同じで受け手と目的を明確にすることが大事なんだね?」
あれ、気づいちゃいましたか、保志野さん。そうなのです。プレゼンも提案書もやることの基本は同じ、ただ受け手と目的が変更になるから、出来上がるものが変わるのです。

プレゼンテーションで細かい字を見せても、着席している顧客の皆さんからはほとんど見えません。だとしたら、限られた文字数をくっきりと投影して、ポイントを思い切りインプットしましょう。

【5】保志野さん、始動

保志野「ん! なんだかわかってきたぞ。いつもサポートしている提案書づくりと結局は同じ作業なら、自分で作れそうだな。」

いい調子、さすがチームリーダーの保志野さん。ただし、気をつけてくださいね。聴衆となるのは営業のトップや調達元の責任者等、あまりなじみのない方も出てきます。どんな人がどんなニーズでそこにいるのか、よくよく把握することが大切ですよね。

それにしても、プレゼンテーションを自信を持って作れるようになれば、自分らしい話しぶりにもよい影響がありそうです。

そう、腰を伸ばして、上半身もまっすぐに、声を響かせて、聴衆を順に見渡して、いい声で堂々と伝えます。

手元の資料も見やすそうです。「最後は当社の提案のポイントだ。よし!」

いよいよ本番。きっと大丈夫です。がんばってくださいね!